こんにちは。久々にブログを書きます、店長のノブコです。
最近また、修理やオーダーの仕事を頂きましたので、店主に代わりましてその話を少し…。
ひとつは、お店で販売している木製の脚立に、棚板をつけて欲しいというオーダー。
乗せる物が決まっているので、棚板をその大きさに合わせて作り、板を脚立に固定してほしいとのご希望!
古い、味のある脚立に真新しい板を乗せるわけにはいかないので、古材の板があるか?探したら、ありましたーーー!!でもすこーし足りない…そして端が少し欠けてる…。
お客様に相談させて頂いたところ、棚板の長さを少しずつ短くし、欠けてる部分は危なくないようなめらかに仕上げてもらえればOK!とご了承頂いたので、その古材を使いました。
お子様がいらっしゃるので、棚板もしっかりと固定。
引き渡しの際、仕上がりにご満足頂けたようで、ホッとしました~(作ったのは店主です)。
脚立は、棚板を身にまとい?新しい人生をスタートさせるべく旅立っていきました。
もう一つは、古い大きな本棚の、クリーニングを含めた全体的なメンテナンスのご依頼です。
長いこと使われていなかった本棚、お客様のご家庭で若い世代のかたが使われるので、この機会に全体の汚れやシミをきれいにしたい、ということでした。
これは本棚も嬉しいだろうな…。捨てられずに、代々受け継がれ大事に使われるのだもの。
とてもしっかりとしたつくりで、裏には本棚の作者の銘と、「昭和二十七年 八月」の文字が…。
この本棚は60歳。
作者も、ご自身の作品が大事に使われているのを知ったらきっと嬉しく思うでしょうね。
60年の年月と共に深まった風合いを損なわないよう、全体の汚れやシミを慎重に取り除き、所々はがれた部分への塗装を行いました。
引き戸や引き出しで動きが悪くなっているところも調整し、使いやすくなりました(直したのは店主です)。
お客様の元へお届けし、銘についてお尋ねすると、そのことをご存じでなかったそうです。
しかし、銘とともに書かれていた地名をお伝えすると、お客様の出身地であるとのこと。
やはり、作者は先代と何かしらご縁のある方だったようです。
その後もお客さまと本棚について少しお話をして、なんだかちょっと感動して店へ帰ってきました。
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